技術・業務

Android TV開発 ~Compose for TV編~

はじめに

前回の記事: Android TV開発 ~入門編~ | こーほー活動レポート ~from社員~ (sddgrp.co.jp)

こんにちは。システムデザイン開発の田邉です。
以前私がAndroid TV開発に関する記事を掲載してから1年以上が経過しました。
その間にAndroid TV開発において、大きな変化が起こりました。
それがJetpack ComposeのAndroid TV版である
「Compose for TV」のリリースです。


前回の記事では、当時Android TVアプリケーションの開発においてスタンダードであった
Leanbackライブラリを用いた開発についてご紹介しましたが
今回は最新の技術である「Compose for TV」を使用した
アプリケーション開発におけるメリット・デメリットについて見ていきます。

Compose for TVとは?

Compose for TV の概要 (android.com)

Compose for TVは、Jetpack Composeをベースにした
Android TV向けのUIフレームワークです。
Jetpack Composeの柔軟性とメリットを受け継ぎつつ
Android TV特有の要件にも適応しています。
また、Compose for TVが提供する魅力的で洗練されたコンポーネントは
Google TVのホーム画面にも利用されており
手軽にこれらのコンポーネントを組み込むことができるのが大きな特徴です。

Leanbackとの比較

メリット:

  1. コンポーネントの拡張性
    Compose for TVはJetpack Composeの一環であり
    UIを宣言的に構築できるため、柔軟性があります。
    元々Leanbackはコンポーネントの拡張性に難があり
    Composeの自由度の高いカスタマイズ性と比較すると、その差は非常に大きいといえます。
  2. 開発効率の改善
    Composeを利用した開発ができるという点は、開発効率の大きな改善が期待できます。
    Jetpack Composeの恩恵を受けながらも
    Android TVに特化した開発が可能となっています。
  3. 将来性
    Leanbackライブラリは2021年11月を最後に更新されていませんが
    Compose for TVはライブラリの更新が定期的に行われており
    今後はCompose for TVを用いた開発が主流になっていくと思われます。

デメリット:

  1. ライブラリとしての安定性の低さ
    Compose for TVはまだα版であり、ライブラリとしての安定性が十分ではありません。
    そのため、一部の機能が未実装であったり、予期せぬバグが発生する可能性があります。
    具体的には、フォーカス制御に複雑な処理が必要となっており
    なかなか思った通りに動作しないと感じる場面もありました。
    この辺りの整備は今後の改善に期待したい部分です。

まとめ

Compose for TVは現在新しい機能の追加や改善が継続的に行われており
今後ますます多くの開発者が採用しやすいフレームワークとなることが期待されます。
Jetpack Composeの恩恵を受けつつ、シームレスなUIを構築できるCompose for TVは
将来的にはAndroid TV開発の主流となる可能性が高いです。
まだまだ発展途上ではありますが、ぜひ一度使用してみることをお勧めします。

弊社ではAndroidTVアプリ開発の実績が多数ございます。
アプリ開発に関してご興味がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
スマートテレビのアプリケーション開発 – ブロードメディア株式会社 (broadmedia.co.jp)


システムデザイン開発は、北海道の地で35年以上の歴史があります。企業向けのシステム設計~開発・構築~保守運用までワンストップサービスを提供するシステム開発会社です。豊富な開発実績と高い技術力を強みとして、北海道から全国へ幅広い分野・業種へトータルにサポートいたします。

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