こんにちは、システムデザイン開発の神田です。
現在、私はLANSAによるローコード開発を行っています。
そこで今回はLANSAの概要から、実際の開発で得られた気づきや、LANSAならではのメリットについてご説明したいと思います。
はじめに:なぜ今、IBMiのDXが必要なのか?
IBMi(旧AS/400)は、その安定性と信頼性から、長年にわたり多くの企業で活用されてきました。特にRPGで構築された業務ロジックは、今なお現場で重要な役割を果たしています。
しかし、現在のIT環境においては以下のような課題に直面しています。
- 5250画面のUIが古く、ユーザー体験に課題
- スマートフォンやタブレットといったモバイル対応が困難
- 新人技術者がRPGに精通していない
- DXやクラウド化の波に乗り遅れるリスク
こうした中で注目されているのが、LANSAによるモダナイゼーションです。
LANSAとは何か?
LANSAは、IBMi上で稼働するシステムをWeb化・モバイル化するための強力な開発ツールです。従来のRPGアプリケーションと高い親和性を持ちながら、UI/UXを現代的に刷新することが可能です。
LANSAの主な特長:
- マルチデバイス対応(PC・スマートフォン・タブレット)
- RPG資産を活かした開発が可能
- ノーコード/ローコードでの迅速なUI開発
導入事例に見るモダナイゼーションの効果
LANSAの導入によって、ある製造業の企業では以下のような変革が実現しました:
- 5250画面をWebインターフェースに刷新し、現場の作業効率が30%向上
- 外出先でも使えるモバイルアプリを開発し、営業部門の機動力を強化
- 若手社員がRPGを学ばなくても保守・改修が可能に
このように、LANSAはIBMiのレガシー資産を「使えるDX資産」に転換する鍵となります。
IBMi × LANSAの親和性がもたらす未来
LANSAは、単なる5250の置き換えにとどまりません。IBMiとの高い親和性を持ちつつ、クラウド連携や外部システムとの統合も視野に入れた拡張性があります。
- レガシーと最新技術の“橋渡し”役
- 技術継承問題への現実的なアプローチ
- 業務改善とユーザー満足度向上の両立
まとめ:レガシーの価値を、未来につなぐ
「古いから捨てる」のではなく、「価値ある資産を活かして蘇らせる」。
IBMiの可能性は、LANSAという選択肢によって再び広がっています。
老朽化した業務システムの未来を描くなら、LANSAによるモダナイゼーションが有力な第一歩となるでしょう。
5250画面のUIや技術者不足に課題を感じているIBMユーザー企業の皆様は、ぜひLANSAの導入をご検討いただきたいと思います。
モダナイゼーションやDX化をご検討されている方や、その他お困りごとがある方は一度当社までご相談ください。
次回はVisualLANSAによる実際の開発作業における、自身が感じたメリットや問題点などをご紹介したいと思います。
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