AS/400・RPGを取り巻く人材不足という現実
AS/400(IBM i)上で稼働するRPGシステムは、今もなお多くの企業の基幹業務を支えています。
しかしIT部門の管理者の立場では、次のような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
- RPGを理解している担当者が年々減っている
- 若手に引き継ごうにも、学ぶ人がいない
- 仕様書が古く、システムの中身が分からない
- とはいえ、業務が止まるリスクを考えると簡単に刷新できない
「今は動いているが、この先も維持できるのか」
これが、AS/400での運用を抱える現場で共通する最大の悩みです。
AS/400がブラックボックス化してしまう理由
RPGは「分かる人しか分からない」構造になりやすい
RPGは長年にわたり改修が重ねられてきたケースが多く、
- 追加・継ぎ足しで処理が複雑化している
- 設計思想を知る人が既に現場にいない
- コメントが不足、または実態と合っていない
といった状態に陥りやすい特徴があります。
結果として、「触れる人が限られ、誰も全体を説明できない」というブラックボックス化が進行します。
RPG人材不足が引き起こす3つのリスク
① 属人化による運用停止リスク
特定の担当者しか分からない状態は、退職・異動・病欠といった要因だけで業務停止リスクになります。
② 改修コストと時間の増大
内容を理解するところから始まるため、
- 小さな修正でも時間がかかる
- 調査コストが積み上がる
- 結果的に外注費も増える
という悪循環が生まれます。
③ 管理者が判断できなくなる
刷新すべきか、維持すべきか、その判断材料自体が手元にない――
これが管理者にとって最大のストレスになります。
ブラックボックス化への現実的な対策としてのAI活用
ここで注目されているのが、AIをRPG開発・保守の“補助役”として活用する方法です。
AI活用というと、
- 自動でプログラムを書く
- 人の代わりに判断する
といったイメージを持たれがちですが、実際に効果が出ている使い方はもっと現実的です。
AIはRPGの「翻訳者」として使う
AIが得意なのは、
- RPGソースコードの読解
- 処理内容の要約・文章化
- ロジックの流れを整理すること
つまり、人が理解・判断するための材料を整える役割です。
例えば、
- 仕様書が無いプログラムの処理概要を把握する
- 若手や非専任担当者が内容を理解する補助をする
- 改修時の影響範囲を考えるための整理材料を得る
といった場面で、AIは大きな力を発揮します。
AI活用でRPG資産を「活かし続ける」
AIを取り入れることで、
- 属人化の緩和
- 引き継ぎ・教育コストの削減
といった効果が期待できます。
これにより、
- 今すぐ刷新しなくてもよい
- 将来に向けた判断材料を持てる
という、心理的・実務的な余裕が生まれます。
まとめ:人材不足時代のAS/400運用という選択
AS/400を運用で利用しているけど、今後の人材不足にどう対応すれば良いか。
といったお問い合わせをいただくことが増えてきました。
皆さん思い悩むことは似通っており、モダナイゼーションしよう!思い切ってAS/400からクラウド環境に移植して運用しよう!といった考えを耳にすることが多いと感じます。
弊社でもお客様からご依頼があり、ご希望に合わせて別のプラットフォームへの移植で対応することもあれば、AS/400はそのまま稼働させ、弊社へ保守業務をお任せいただくこともあります。
最近ではIBMが提供するAI製品群「watsonx」や、イグアス社が提供するAIによるコードレビューや、仕様書生成などが行えるサービス「IBM Bob」など、AS/400に対応したAI技術が増えてきています。
AIを活用することで、将来への活路が見いだしやすくなったことは間違いありません。
弊社では、新人へのRPGの教育、若手のRPGの開発や保守対応を行う体制があり、若手からベテランまでAS/400の技術、知識を持ったスタッフが揃っています。
このままAS/400を使い続けられるのか、不安になりましたら、まずは1度弊社へお声がけください。最適な対応プランをご提案いたします!
次回は、上で紹介した「IBM Bob」を実際に利用し、使用感などをご紹介できればと思います!
システムデザイン開発は、北海道の地で創業40年を迎えます。企業向けのシステム設計~開発・構築~保守運用までワンストップサービスを提供するシステム開発会社です。豊富な開発実績と高い技術力を強みとして、北海道から全国へ幅広い分野・業種へトータルにサポートいたします。
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