
はじめに
最近、「なんだかやる気が出ない」「イライラしやすくなった」「眠りが浅い」――そんなふうに感じたことはありませんか?
現代社会では、仕事や人間関係、家庭のことなど、日々さまざまなストレスにさらされています。
でも、体の不調と違って、心の疲れは目に見えにくいため、自分では気づきにくいことも。
そこで役立つのが**「ストレスチェック」**です。
いくつかの質問に答えることで、今の自分のストレス状態を“見える化”できるツール。
自分の状態を客観的に知ることで、早めの対策がとれるようになります。
この記事では、ストレスチェックの概要や目的、やり方、そして結果の活かし方まで、初心者にも分かりやすくご紹介します。
ストレスチェックとは?

ストレスチェックとは、質問に答える形式で現在の心の状態を把握する自己診断ツールです。
もともとは2015年からスタートした**「ストレスチェック制度」**によって、企業での実施が義務付けられた仕組みですが、個人でも手軽に行えるものがたくさんあります。
例えば、以下のような項目に答えていきます。
- 最近、よく眠れていますか?
- 職場(または家庭)で強いプレッシャーを感じますか?
- 以前と比べてやる気が出ないと感じることがありますか?
こうした質問を通して、
- ストレスがどのくらい蓄積しているのか
- どんな要因が関係しているのか
などを把握することができます。
なぜストレスチェックが大切なの?

ストレスは、少しずつ心と体にダメージを与える「見えない敵」です。
疲れやすくなったり、集中力が続かなくなったり、時には頭痛や胃の不調など、身体にも影響が現れます。
しかし、多くの人は「気のせいかな」「もう少し頑張れば大丈夫」と思って、そのサインを見逃してしまいがちです。
だからこそ、ストレスチェックは“気づき”のきっかけになります。
自分では大丈夫だと思っていても、結果を見て「意外とストレスを抱えていたんだ」と気づくことも少なくありません。
早めにストレスを把握することで、
- 無理をしすぎる前にブレーキをかける
- 心身の不調を予防する
- 必要なサポートや相談につなげる
といった対策が可能になります。
ストレスチェックは、心の健康を守る**「定期健診」**のようなもの。
年に1回でも、3ヶ月に1回でも、自分のペースで取り入れていくことが大切です。
実際にチェックしてみよう!

インターネット上には、無料で利用できるストレスチェックツールがあります。代表的なものは以下の通りです。
厚生労働省「こころの耳」ストレスチェック

- こころの耳公式サイト
- 所要時間:約3〜5分
- 質問数:約57問(簡易版あり)
- 結果がグラフで表示され、ストレスの傾向が一目でわかる
民間のチェックツール例
- メンタルクリニックのサイトやヘルスケアアプリなど
- 「ストレス診断」や「心の健康チェック」で検索して探す
設問は選択式で、難しい内容はありません。
まずは気軽な気持ちで試してみましょう。
チェック結果の見方とその後の対応

ストレスチェックの後は、結果をどう受け止めるかが大切です。
- ストレスが低い → 今の生活を維持しつつ、定期的なチェックを続ける
- 中程度のストレス → 少し休息を増やす、運動や趣味で気分転換する
- 高ストレス → 自分を責めずに、医療機関やカウンセラーに相談を検討する
特に「高ストレス」と判定された場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
一人で抱え込まず、身近な人に話すこともストレスを和らげる一歩です。
また、睡眠・栄養・運動といった生活習慣の見直しも重要です。
まとめ:心の声に耳を傾けよう

ストレスは誰にでもあります。
完全になくすことは難しいですが、**「気づくこと」「対処すること」**で、心と体の健康を守ることができます。
ストレスチェックは、自分自身の“こころの状態”を知るための大切なツール。
簡単な質問に答えるだけで、今の自分を客観的に見られるのは、とても心強いですよね。
大切なのは、結果に一喜一憂するのではなく、今の自分と丁寧に向き合うこと。
もし「少し疲れてるな」と感じたら、少し立ち止まって休んでもいいんです。
がんばりすぎないことも、立派なセルフケアです。
忙しい毎日だからこそ、**“心の健康診断”**を生活に取り入れてみませんか?
自分を大切にするきっかけとして、ぜひストレスチェックを活用してください。
筆者のひとこと

私自身、ストレスチェックを定期的に行うようになってから、「無理をしていた自分」に気づけるようになりました。
特に、仕事が立て込んでいるときなど、「まだ大丈夫」と思っていたのに、結果では「高ストレス」と出たこともあります。
その結果を受けて、少し休息を取ったり、周囲に相談したりすることで、大きな不調を防ぐことができました。
ストレスチェックは「自分をいたわる時間」でもあります。
忙しいあなたにこそ、ぜひ一度、心の声に耳を傾けてみてほしいと思います。
ストレスをためない職場を作るためにも、毎年実施されるストレスチェックを活用しましょう。
結果票をよく読んで、自分にはどのようなストレスがあるかを自覚することが大切です。自身への気づきがないよりも、意識をもって取り組んだ方がより効果的です。
また、管理者の立場の方であれば、集団分析で部署ごとの状況を把握することができます。
なんとなくではなく、エビデンスに基づく改善が一番の近道です。

当社のストレスチェックサービス『こころDo!?』の集団分析では、すべての部署に分析した4ページの帳票をご提供しています。
おなじみの仕事のストレス判定図以外にも、すべての尺度を対象としたチャート図や、標準偏差表により、各尺度のばらつきを確認して改善方法を変えるなどの特徴を持っています。
当社では、ストレスチェック総合サービス「こころDo!?」を提供しています。 ストレスチェックに関するご質問やご相談などありましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
クラウド型ストレスチェック総合サービス「こころメイト」
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