ストレスチェック

ウェビナー『会社で居眠りしている社員どうする? – ナルコレプシー・睡眠時無呼吸症候群・うつ病』関谷先生が語る企業の対応策

 こんにちは、システムデザイン開発の辻です。
 当社のストレスチェックサービス「こころDo!?」は、ロハスオフィス 関谷先生の産業医サービスと提携しています。
 今回は、お世話になっている関谷先生が、2024年2月に開催されたウェビナー「会社で居眠りしている社員どうする? – ナルコレプシー・睡眠時無呼吸症候群・うつ病」をご紹介します。

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ウェビナー
関谷 剛 の 産業医こぼれ話
「会社で居眠りしている社員どうする? – ナルコレプシー・睡眠時無呼吸症候群・うつ病」

会社で居眠りしている社員どうする???(youtube.com)

関谷 剛 (せきや たかし)プロフィール
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1968年生まれ。東京都新宿区出身。東京大学未来ビジョン研究センターライフスタイルデザイン研究ユニット客員准教授。医師、医学博士、労働衛生コンサルタント、産業医、株式会社ロムラボ 会長、合同会社ロハスオフィス 代表社員。
信州大学医学部を卒業後、東京大学附属病院、国立国際医療研究センターに勤務。その後、東京大学大学院医学系研究科アレルギーリウマチ学に入学し、免疫アレルギーを研究。卒業後医学博士を取得。また、東京大学医学部衛生学にて環境医学や免疫学を研究。予防医学、産業衛生学を学び、労働衛生コンサルタント、産業医資格も取得。
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 会社での居眠り、ついしてしまいがちです。『寝てませんよ』的に急いでとりつくろってみても、周りにはバレバレだったりします。年をとってくるとなおさら眠気に弱くなってきたような気もします。そんな会社での居眠りについて、関谷先生に産業医の視点で色々おしえていただきました。

居眠りの定義

 関谷先生によると、これからの時期はコロナウイルスやインフルエンザが増える傾向にあるため冬場は特に体調管理が重要だと言います。そして春になるとだんだん日が長くなり人々は春眠暁を覚えずと言われるように眠気を感じやすくなる傾向にあるそうです。
 関谷先生によると、これからの時期はコロナウイルスやインフルエンザが増える傾向にあるため冬場は特に体調管理が重要だと言います。そして春になるとだんだん日が長くなり人々は春眠暁を覚えずと言われるように眠気を感じやすくなる傾向にあるそうです。

居眠りの病気

 職場で勤務中に眠ってしまうことは問題となる可能性があるため職場では居眠りをする社員に対して注意をする際にパワハラとならないよう適切な対応を取ることが必要だといい、声をかけて起こす、肩を軽く叩いて起こすなど状況に応じた方法で対処することが大切とのこと。
 居眠りは特に作業効率に悪影響を及ぼすそうで、定期的な休憩、適切な睡眠環境の確保、ストレス管理をすることが効率的な作業を行うためには重要となるそうです。
 また、ノンレム睡眠やレム睡眠のサイクルを理解し睡眠スケジュールを作るなど対策をとることで居眠りによる作業効率の低下を防ぐことができるそうです。
 眠っている人を声で起こすことができない場合は他の方法を試してみる、繰り返し眠ってしまう場合はその原因を探り適切な対策を行う。注意される回数を記録することは問題の特定と改善策の検討に役立つといい、週に1回以内の注意は一般的な範囲内であるが、それ以上になると問題がある可能性があるそうです。週に2回以上注意する場合は会社側が教育指導を行い、病院への受診を勧めるなど管理をすることが必要となるそうです。

ナルコレプシー

 居眠りに関する病気には、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、メンタル疾患のもの(うつ病)があり、これらは睡眠に関連する代表的な疾患だそうです。
 関谷先生の最近の診断では、ナルコレプシーが若者に多くみられるといいます。多い過眠症の一種で強い眠気や突然の睡眠発作が特徴だそうで遺伝的な要素等あるというが未だ原因はよく解っていないそうです。有病率は0.02%~0.04%で投薬治療もあり有効治療ではあるそうですが完治はしないそうです。ナルコレプシー疾患の方は、車の運転や高所作業、重量物の運搬は危険作業になるといいます。仕事中に居眠りをよくする人には病気が隠れている可能性があるため早めに病院への受診を勧めることが大事だといいます。

睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は近年増加傾向にあるそうです。
 睡眠中の呼吸停止が日中の眠気を引き起こすそうで、耳鼻科、呼吸器内科や脳外科の病気によるものか、精神的な疾患によるものかなど、原因をきちんと調べないと睡眠時無呼吸症候群か解らないといいます。そのため、会社は病院への受診を勧めることが大事であるといいます。
 そして、メタボや運動不足の人は罹りやすくなるため適度な運動や体型を維持することも重要だそうです。睡眠時無呼吸症候群は対処をすれば治る病気だそうで、耳鼻科での手術、低酸素を防ぐCPAP療法(治療機器)、運動、ダイエットが有効となるそうです。

うつ病

 うつ病では睡眠障害がしばしば見られ昼夜逆転し昼間の活動性が低下して夜間の睡眠が困難になり自律神経が乱れたり不眠になったりするそうです。
 メンタル疾患は適切な診断と治療が重要となるそうで自分に合った専門家への受診が生活の質を改善し日常生活における支障を減らすことができるといいます。

ナルコレプシー

 関谷先生が仕事中に居眠りをする若い新入社員に面談をすると、午後になると特に眠くなるということだったので居眠りの病気を疑ったそうですが、話を聞くと病気ではなく夜中にゲームをしていて睡眠不足になっているということが解ったそうです。
 また、お酒の飲み過ぎが日中の眠気や体調不良の原因となっている人もいたそうです。アルコールの過剰摂取は睡眠の質を悪化させ日中のパフォーマンスに影響を与えることが多いようです。また、肝臓への負担も大きく長期的には健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、家族の協力や精神科等専門医へ受診することが重要であるといいます。
 夜遅くまでゲームをしたりお酒をたくさん飲んだりすることが日中の眠気やパフォーマンス低下の原因となり健康や仕事に悪影響を及ぼす可能性があるため会社側が教育指導をきちんと行うことが重要であると関谷先生は言います。

まとめ

1.居眠りの定義:居眠りには様々なレベルがあり、声をかけて起きる場合、肩を叩いて起きる場合、何をしても起きない場合がある。
2.居眠りの原因:居眠りの原因として、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、うつ病などの病気が挙げられる。
3.対処法:社員が居眠りしている場合、まずは教育と指導を行い、それでも改善しない場合は病院での診察を勧めることが重要。
4.サボりの可能性:一部の社員は病気ではなく、単に夜更かしやゲームのしすぎで居眠りしている場合がある。

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 当社では、ストレスチェック総合サービス「こころDo!?」を提供しています。 ストレスチェックに関するご質問やご相談などありましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

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